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 ヨゾラ――防衛大臣が初恋の人の名を口にしたとき、たしか同じ名だった気がした

 だが、外見から少女の年齢は十二、三を過ぎた頃だ

 十年以上前という本人の発言から逆算すれば、あまりにも可怪しい

 もしそうなら、物の怪の類だ

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 あるいは、狐狸に化かされた…………そう考えて、ふと最近の話題に上がった名が脳裏によぎる

 もしや

「…………『黒妖』?」「…………?」 少女が小首を傾げた

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 ベストライは首を横に振る

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 本当に心当たりの無い反応に別人と判断した

 改めて彼女へと目配せする

「ほいじゃな、ヨゾラちゃん」「……………」「めんこい」 少女が少しだけ微笑む

 ベストライは筆舌に尽くせない感動を催し、弾んだ足取りで防衛大臣のところへと戻っていった

 そのときには、胸の中はこれから充実感に満たされる期待に膨らんでいた

 一方で

 去っていく彼の背中を見送る者たち

 黒髪の少女――に扮したタガネの肩を遊撃隊の面子が叩いた

「気の毒に」「生理的に好きだってよ」「玉の輿じゃん」「やったな、剣鬼!」「嬉しくねえから触んな」 タガネは怒りを抑え込むのに精一杯だった

「それに、今回みたいに相手が肉弾戦が得意だった場合もある程度対応できるしな